2019.08.01楽しい仕事

あるのは「仕事を楽しむ」気持ちやその視点です。という話を書きました。
私の場合、仕事を通じてお客様に貢献することにやりがいを感じ、それが「楽しい人生」の基盤を作っていると思っているので、全ての仕事は楽しい訳なんですけども、とは言え特に楽しい「案件」というのがあるんですね。
それは、お客様が基本的にはこちらを信頼してくださっており、その上で目的・目標が共有できていて、それを達成する為に前向きで建設的な議論が出来る関係にある場合なんです。
自分のやり方や考えが絶対に正しいという事ではなく、良い意見や良いアイデアがあればそれを採り入れよう、良いものを共に作り上げようという姿勢ですよね。これを参加メンバー全員が持っていると良い結果に繋がる事が大半ですし、本当に楽しいんです。
実はそういう場合って長い議論にもならず、こちらの提案がそのまま通ることがほとんどなんですけどね。
でもちゃんとあかん所はあかんって言ってくれたり、必要な議論はちゃんと出来るので安心ですし、何よりパートナー企業として共に作っていけるのが楽しいんです。
と書くと、実は楽しくない「案件」もございまして。
はい、上記の逆ですね。
つまり、お客様が自分たちのやり方や表現が正しいと信じていて、良い議論が出来ない場合です。
具体的には、
最初から意図の説明もなく「このレイアウト通りに、このデザインをベースに作って欲しい」と指示されたり、
議論はするんですけど、ずっと目的・目標が定まらず、のれんに腕押しでふわふわした内容に終始したり、
あとはこちらの提案に対して、議論する事なしに「ここはこうして欲しい、ああして欲しい」と指示される場合です。
最後の「ここはこうして欲しい、ああして欲しい」という指示は別に問題ないでしょうと思われるかもしれませんが、
議論することなくこのような指示をいただく時は、非常に危険です。
そこからきちんとした議論に持ち込み、うまくいく場合もありますが、
構造的にそれができない組織であったり、それを阻む担当者であった場合、多くの場合、まあ良い結果に繋がりません。
なぜなら全体を通して結果を出せるように設計してるので、その一部を変えられたら、その変更に合わせて他の部分を調整する必要があるのですが、
それを議論なしに(専門的な視点なしに)進めると、うまく調整する事が非常に難しいからなんです。
有難い事に最近はこういう案件がぐっと減りましたけどねー。
という訳で、デザイン案件を依頼する際の参考になりましたら幸いです。