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2019.07.22企業の持続可能な成長とは

今流行りのSDGs。

「Sustainable Development Goals」の略で、日本語にすると「持続可能な開発目標」ですね。

しかし、この「Sustainable Development」という概念自体は私が学生の頃には既に言われており、別に新しい概念でもありません。

最初に提唱されたのは1987年の「環境と開発に関する世界委員会」だそうで。
その前後にも5年毎や10年毎に国連は国際会議を開き、地球環境問題について話し合ってきました。

こんな感じです。↓

 1972年 国連人間環境会議
 1983年 環境と開発に関する世界委員会
 1992年 国連環境開発会議(地球サミット)
 1997年 国連環境開発特別総会
 2002年 持続可能な開発に関する世界サミット(リオ+10)
 2012年 国連持続可能な開発会議(リオ+20)

毎度先進国と発展途上国は対立し、利発な子どもが「大人達、ちゃんとして」って叫ぶ図、デジャブのように何度か見てきました。
(その子ども達の気持ちは本当に痛いくらいにわかります。私も小さいころからずっと同じような気持ちを味わってきたので。)

しかし悲しいかな、あれから35年以上経っても、地球環境問題や生物多様性問題はどんどん悪化しているようにしか見えません。そこで次に出てきたのが、「誰ひとり取り残さない」というメッセージの「SDGs」。メッセージを出している人達は真剣かもしれませんが、「また言うてるわ」という感じで、個人的にはもう空虚なものにしか映らないんですよね。。

とは言え、文句を言っても仕方ない。個人的な努力はやり続けますし、個人の集合体である企業も努力をしなければ生き残っていけなくなるとは思っています。


なぜなら、人々の意識は確実に変わっていくから。

これからは時代の流れとして、過剰な消費を促すようなビジネスであったり、環境負荷の高い商品・動植物の乱獲による商品や、誰かの生活を搾取することによってしか生まれないものなどは強く避けられるようになり、更には、大して必要ではない商品や他で代用できる商品も、今より以上に相手にされなくなるのではないか、つまり購入基準がもっと厳しくなっていくんじゃないかと思っています。

そんな時代だからこそ、企業は社会に対して自分たちの価値を示せる部分、自分たちが価値を提供できる部分がどこにあるかを見極め、そこに集中し、そこに共感する仲間を集め、仲間と幸せを共有しながら、発展していくことが求められるのではないでしょうか。

つまり、

社会から求められている本質的な要請、価値とは何なのか、
それに照らし合わせた自分たちのミッションとは何なのか。
自分たちはどういう価値観に従って日々の企業活動を行い、
どこを目指すのかという所を明確にし、
それに従いビジネスモデルを構築し、
良い意味で永続的な右肩上がりを前提にせず、
遣り甲斐や働き甲斐、楽しさを重視しながらしっかりと儲け、
得られた利益を社会に還元する・・・

このような持続可能な企業経営がより強く求められていく時代はもう目の前に来ており、これを感じられず乗り遅れる企業は衰退していくんじゃないかと感じている訳です。

ま、徐々にでしょうけどね、そういう傾向にあるのは間違いないんじゃないかな、と。

という訳で、うちも出来る限りの努力を続けていこうと思います。

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