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2019.08.10持続可能な働き方

老舗を老舗たらしめてるのは、「守るべきものを守りながら、常に挑戦してきたからだ」とか
企業が現状を維持するには「時代に合わせて常に変わり続けることが必要だ」みたいな話、聞いたことあるかと思いますが…

そんな企業の中にいる個人は、どういう姿勢でいればいいんでしょう?


結論から言うと、そんなの場合によるし、個人の自由です。

企業でも安定的なビジネスモデルが確立された事業部にいて、その中で求められた事を着実こなしていくのも重要ですし、安定的なポジションにあり、そこで頑張っていくという事ももちろん良いと思います。


ただ、それを敢えて選択するのは本当に良いと思うのですが、変わり続けなければ縮小していくリスクが高い「企業」という組織で働く上で、「私は関係ない」「私は大丈夫」という感覚で変化に備えないのはとても危険です。


今、日本に台風10号が近付いていて、まだいつどこを通るかわからない状況ではありますが、こういう時って最悪の事態を想定し準備しておく事が必要ですよね。

情報を的確につかみ、危険性を出来る限り正確に判断し、それを回避する行動をなるべく早く取る事が大切ですよね。

でも、わかっているのに快適な家の中にいる時は、実際はなかなか行動に移せないという心理が働きます。

土砂崩れが起こる危険性が高まっていてそうなれば家が危ない、近くで避難警報が出始めた、でも避難所に行く準備をする事もこんな大雨の中行くのも大変だし、避難所は快適ではないしこのまま何とかやり過ごしたい、これまでも大丈夫だったから今回も大丈夫なはず、うちのエリアはきっと大丈夫・・・という感じでね。


実際に大丈夫な場合は多いでしょうし、その判断で間違っていない場合も多いとは思うのですが、
このように私は関係ないと思い込もうとするのは、
変化する事で得られるリターンよりも、変化する事で失うリスクの方が大きいんじゃないかと過剰に反応してしまう心理作用「現状維持バイアス」が働いている為。


で、これは弱肉強食の世界の中で戦い続けなければいけない「企業」の中で働く人々も同じことなんですよね。


「時間がないから」「お金がないから」「体力的・精神的な余裕がないから」「情報がないから」「環境が整っていないから」「面倒だから」などの理由で、変化や挑戦を避けている場合も多いと思うのですけども、そもそもそれは「危機はまだ間近に迫っていない。まだ時間はある。」という認識があるからではないでしょうか。


もう一年後に結果出さないと事業部が廃止されるとか移動になるとかなれば、いろいろと試すでしょうし、めっちゃ頑張りますよね。



でも、実際はそういう期限が提示される事はほとんどなく、危機は想定もしていない所から急にやってきます。


「備えあれば、憂いなし」ということわざにもある通り、
想定し備えていた所からは大きな危機はやってこないし、やってきても対処しやすい事が多いもの。


なので、なるべくたくさんの想定をしておき、日頃からちょっとずつ備えておれば危険度は下がる訳です。


という訳で、個人の自由ではありますが、

企業で働く人々は、変わり続けなければいけない、成長し続けなければ未来はないという認識でいることが、まさに持続可能な働き方じゃないかなと思います。



自戒を込めて。

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