BLOG

2019.07.31残業と生産性の話

さて、うちは今改めて働く時間を短くする為、構造的な改革に手を付けている訳ですけども、
残業時間を減らす為には、まずは生産性を上げなければいけないという議論があります。


残業と生産性の関係性。

それってどこまで関係があるのでしょうか。



いやもちろん関係はあるのですが、残業時間を短くするにはまずは「生産性を上げよう」ではなく、
最初にするべき事は、「〇〇の為に、短くする!」と宣言する事だと思っています。


〇〇はそれぞれの会社で違うと思いますけども、
一般的にはワークライフバランスの為とかでしょうか。

その上で、仕事のやり方やチームの運営ルールの無駄を省く事と、目標及びスケジュールのレベルを実態に合ったものに調整する(下げる)事、そして人員を増やす事。
これである程度の残業時間制限は実現できます。

実際にうちもそれで実現してきました。


でも、目標を下げたりスケジュールを遅らせるという事は売上に直結する話であり、人員を増やすのも経費増に直結する話。それは出来ないとなれば、当然ながら残業時間制限に踏み切れません。
残業時間の是正が進まない理由のほとんどが、売上(利益)が下がる恐れから来ていますよね、たぶん。



さて、ここで4年前にネットに流れた「5時間勤務にしたら会社が大きく成長した」というニュースを紹介します。

今改めて調べてみたら、その記事は消えていましたが、同じ会社を取り上げた別のコラム記事がこちらにございました。



5時間勤務で従業員の生産性が2倍になったと書いてあります。

この会社「Tower Paddle Boards」はアウトドア製品のメーカーでアイデアや企画力がものを言うでしょうし、その上で、ランチタイムも挟まず5時間、とにかく根を詰めて各自が働き、昼からは自由にインプットにも力を入れるとはとても理に適っているように思います。

しかし、当時の記事には、この会社は「自分の仕事が終わらなければ終わるまでやる、それでも出来ないなら解雇される」という点も書かれておりました。

ここ、省いてはいけませんね。

価値観やビジョンを共有する「責任感を持って、自分の役割を果たすまでやり切るメンバー」が、集中しやすく成長できるような仕組みを作ったからこそ、生産性が2倍にも上がった訳であって、就業時間を短くするだけでそんなに生産性が上がる訳ではないんですよね。


多角的に問題を捉え、構造に手を付けなければいけないという好例ではないでしょうか。

冒頭にも書きましたが、うちも今まさに同じような観点で取り組んでいます。
数か月後には何とか結果を出していければねー。


※写真はTower Paddle Boardsのサイトからお借りしました。

ARCHIVE

最近の記事