モチベーションとの向き合い方
「上機嫌はマナーです」に関係するお話です。
機嫌と同様、モチベーションも上下する人がいます。
モチベーション(動機)には、外発的動機と内発的動機の二種類ありますが、プロである以上、前者に振り回されるべきではないと考えます。
外発的な原因で、つまり誰か、何かのせいでモチベーションが下がったと思うのは自由ですが、
それは全て本人の捉え方の問題です。
なので、自分でその心の動きを受け止め、自分の中でうまく対処する他ありません。
一方、内発的動機をしっかりと燃やして動いているという人でも、
体調が悪かったり、落ち込むことがあったりで、やる気が上がらず仕事に身が入らないという日もあると思います。
それが怪我レベルなのであれば、チームに迷惑をかけない為にも責任をもって休まなければいけませんが、そうでない場合は、プロとして出来る限り試合に出場しなければならない訳で、仮にモチベーションが上がらないことがパフォーマンス低下の原因となっても、それは本人の責任としか言いようがありません。
日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグで偉大な成績を残したイチロー選手はこう話していました。
「気分が乗らない時もありますよ。でも、それを無理して上げようとするのではなく、そういう時であっても技術でカバーしようとしていました。」
まさにこれです。
気分が乗っていないということを他人に悟られることなく、技術や様々な工夫でいつものパフォーマンスを出そうとすること。そして、それが出来ない時は積極的に休むということが、プロに求められる姿勢だと思います。